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語りかける花

語りかける花 (ちくま文庫)

志村ふくみ「語りかける花」

 

大学時代に授業で知り、ずっと読みたいと思っていた。

読みはじめて思った。

 

私はこの本を読むレベルに達していない…

 

ルビがふっていない難しい漢字、言い回し、登場する著名人、ワカラナイ……

でも調べたりしながら、なんとか読んだ。

 

最後の藤田千恵子さんの解説は、自分の気持ちがそのまま文章化されている気がした。少し安堵。

そうなんです。志村さんの文章は、わかりやすく、やわらかい表現で、なんというか、サンドウィッチマンのネタとかじゃなくて(またこういう余計なことを思うから品格が…)、とても清らかで、読むと情景が浮かぶんです。

…私の心が汚いからこんなことになったのかしら。。

 

波乱万丈な人生を送られていたのは知らなかった。白洲正子柳宗悦などとも交流があったのは、すごすぎる。

一角獣のタペストリーも大学時代に知った。先生が、これはマジで見た方がいい。とおっしゃっていた。

志村さんは本場の美術館でご覧になったそう。

あれが日本に来たなんて。今でもあの感動は忘れない。

 

上村松園のエッセイも読んでみたくなった。

上村松園全随筆集 青眉抄・青眉抄その後

 

お母様とのこと、ご家族とのこと、奈良のお寺のこと、小学生とのお手紙のやりとりなど…みんなほっこりする。

志村さんがすごい!って思う人ってどんな人なんだろう!?

日記を書いてらっしゃるらしく。品がある日記なんだろうな…などと妄想しながら。

 

私の知らない世界をもっと見たい。触れたい。この世の美しいものをたくさん知りたい。